赤面症の薬について
赤面症を改善するには、いくつかのお薬があることをあなたはご存知ですか?
赤面症は皮膚の疾患ではなく、精神的な病気です。
精神といっても、心ではなく脳が関係しているのですが、今日はこの赤面症を改善するのに効果的なお薬についてご紹介していきますね。
赤面症にはいくつかの種類の薬がある
赤面症の根本は「対人恐怖症」にあります。
人に見られているのが恥ずかしかったり、失敗してしまうのを極度に恐ることで自律神経が失調し、赤面といった症状を発症します。
赤面症を改善するには、この対人恐怖症を改善していく必要があるのですが、脳の自律神経に作用するお薬にはいくつかの種類があります。
大きく分けると、
- 抗うつ剤
- 抗不安薬
この2種類の薬となります。
赤面症に使用される抗うつ剤とは
抗うつ剤というと、うつ病の人が使用するイメージがあるようで、大げさな反応になってしまうケースも少なくありません。
しかし、抗うつ剤とはいくつか種類があります。
赤面症によく使用されるお薬は、セロトニンという成分の分泌を高める「SSRI」というタイプの薬で、以前まで懸念されていた副作用が少なく、効果は十分期待できるもとのなっています。
なお、SSRIの代表的な薬であるパキシルは、パニック障害の方などもよく服用しています。
赤面症に使用される抗不安薬とは
抗不安薬とは、いわゆる精神安定剤というようなお薬です。
極度の緊張状態や強いストレスなどを体が敏感に感じ取り、興奮作用を高める交感神経の働きが優位に立たないように、副交感神経のリラックス作用を高めます。
抗不安薬のメリットはなんといっても即効性です。
辛いと感じてから飲んでも、1〜2時間で高い効果を発揮します。
デメリットは、とにかく眠くなるという方が多いのと、依存性が高いというところです。
薬には様々な種類があり、比較的作用が強いとされているデパスや、もう少し作用が穏やかなソラナックスなど色々です。
こちらも医師と相談して自分にあった薬をうまく活用すれば、赤面症の症状緩和につながります。
薬は正しい使い方をすれば怖くない
よく、薬に頼ると後が怖いなんて言いますが、実はそんなことないんです。
辛い時は薬の力を素直に借りて、正しい使用方法さえ守っていれば、強く依存してしまい手放せなくなることも、むやみに副作用を恐ることもありません。
赤面症といった対人恐怖症などの症状が出ている方は、なんでも考えすぎる傾向がありますので、まずは信頼できるお医者さんに相談してみてくださいね。