赤面症の治療方法
赤面症には、いくつかの治療法がありますが、今日は主に病院で行える治療法についてお話しいたいと思います。
まず、赤面症の治療方法やその効果について詳しくご覧下さい。
赤面症は何科にかかるべきか
赤面症で皮膚科を検討する方が多くいるのですが、残念ながら皮膚科では赤面症の治療はできません。
赤面症の治療を行っているのは、
- 精神科・心療内科
- 神経内科
このような科で、先生によっては内科でも相談に乗ってくれる可能性があります。
病院ではどんな治療をするの!?
赤面症は、対人恐怖症の症状の一つであり、気持ちと連動して脳が誤作動を起こす症状を指します。
私たちの脳には、「交感神経」と「副交感神経」があり、リラックスした眠くなるような状態の時には副交感神経が体内で作用しています。
しかし、逆に興奮状態や緊張状態など、体が不快な状態の時というのは交感神経が体内で強く作用してしまっています。
この交感神経と副交感神経のバランスが失調すると、体がリラックスできなくなり極度の興奮状態で血管の収縮を起こしたりして、赤面も起こります。
病院では、主に抗うつ剤や抗不安薬が処方されます。
抗うつ剤と聞くと、なんだか穏やかではないイメージですが、抗うつ剤も昔と比べると飛躍的な進歩を遂げており、最近では副作用がとても少ないSSRIと呼ばれるものや、SNRIと呼ばれる薬が主流で、自律神経の失調をうまくコントロールする作用が期待できます。
また、頓服として主に使用されている抗不安薬にも高い効果は期待できます。
抗不安薬は、副交感神経に作用して体内をリラックスした状態へと導き極度の緊張や不安を上手に取り除いてくれます。
また、カウンセリングではじっくりと話を聞いてもらえて、自分が今の状態を発症したきっかけを見つけ出して治療することも可能です。
薬に抵抗ある方は森田療法もおすすめ
赤面症で調べると、様々な場所で「森田療法」という言葉を見かけます。
森田療法というのは、赤面症だけに特化した治療法ではないのですが、あらゆる精神疾患に効果を発揮しており、今の自分をありのまま受け入れるという治療法です。
赤面したから死ぬわけじゃない
赤面したって恥ずかしくない
このように自分自身がきちんと受け入れて、上手に付き合っていくというのが、森田療法での主な治療法です。
これも、言葉ほど簡単な方法ではありませんが、明確な実績があるのも確かです。
あなたも、自分自身に合った治療法を見つけてみてくださいね。